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音感テスト
聴くだけの20問の音感テストです。前半は2つの音のどちらが高いか、後半は2つの短いメロディが同じか違うか。音の幅は答えに合わせて細かくなり、聴き分けられたいちばん小さな幅がセントでわかります。スマホのブラウザでそのまま動きます。
音の高さはピアノの鍵盤どうしのあいだまで細かくなり、答えに合わせて半音の20分の1まで縮みます。イヤホンと静かな部屋があると、ずっと聴きやすくなります。iPhoneは消音スイッチが入っていると音が鳴りません。
2つ目の音は高かった? 低かった?
聴き分けられたいちばん小さな幅
–セント
この音感テストでわかること
「音感」には大きく3つあります。基準の音なしで音名を言い当てる絶対音感。2つの音の距離(音程)がわかる相対音感。そしてその土台になる、音が上がったか下がったか、メロディのどこかが変わったかを聴き分ける力です。このテストが測るのは3つ目です。答えに合わせて難しくなるので、初めての人は簡単なところから、慣れた耳は上級の細かさまで進み、1回で自分の位置がわかります。絶対音感と和音の聴き分けは測りません。絶対音感を自分で確かめる方法は下に書きました。
音感テストのやり方
イヤホンをつけ、静かな場所で「テストを始める」を押します。2つの音が鳴ったら、2つ目が高かったか低かったかを選びます。わからないときは当てずに「同じに聞こえる」を選んでください。運よく当たった答えで幅が縮むことがなくなり、結果が正確になります。聞き逃したら「もう一度鳴らす」。11問目からは5音のメロディが2つ続けて鳴るので、同じだったか、1音でも違ったかを答えます。最後に、聴き分けられたいちばん小さな幅が鳴り、数字と判定が出ます。音はブラウザの中で作るので、インストールもダウンロードもいりません。
結果の見方
何セントならふつう?
100セントが半音、ピアノの隣り合う鍵盤1つ分です。静かな部屋でイヤホンを使うと、たいていの人は10〜50セント、楽器を長く弾いている人は10セント以下で落ち着きます。hiA(A4・440 Hz)で言うと、50セントは約13 Hz、10セントは約2.5 Hz、このテストのいちばん細かい5セントは約1.3 Hzの違いです。日本のオーケストラやホールのピアノでよく使われるA=442 Hzと440 Hzの差は約8セントなので、8セント以下で落ち着く耳ならその違いも聴き分けられる範囲です。スマホのスピーカーや騒がしい場所では、誰でも数字が大きくなります。
メロディの点数と4つの判定は何を意味する?
後半10問のうち5問は同じメロディ、5問は1音だけ動いています。後半の前のほうはメロディの形(上がる・下がる)が変わる動き方、うしろのほうは形を保ったまま幅だけが変わる動き方で、うしろのほうが難しい問題です。判定は前半の数字と後半の点数の、弱いほうで決まります。10セント以下でメロディ9問以上なら「訓練した耳」、50セント以下で7問以上なら「ふつうの耳」、100セント以下で6問以上なら「今日ははっきりしません」、それより下なら「今日は音の高さが聴き取りにくかった」です。1回の結果は、イヤホン、部屋の静かさ、その日の疲れで大きく変わります。
絶対音感テストのやり方
絶対音感テストは、基準の音を聴かせずに単音を鳴らし、音名を答えるだけです。ピアノやキーボード、鍵盤アプリがあれば自宅でできます。ただ、やり方しだいでは相対音感でも解けてしまうので、次の4つを守ります。
- 鳴らす人と答える人を分け、答える人は鍵盤を見ない。
- 白鍵と黒鍵を混ぜた12音を、ばらばらの順番で、オクターブも変えて鳴らす。
- 前の音から近い音を続けず、正解は最後まで言わない。前の音がわかると、そこからの距離で答えが出せてしまいます。
- 1音につき2〜3秒以内に答える。
ド♯とレ♭のような異名同音は、どちらで答えても正解です。半音ずれた答えは別に数えておくと、部分的な絶対音感かどうかの手がかりになります。覚えている「ラ」から数えて答えを出す人は、相対音感で解いています(仮性絶対音感と呼ばれます)。時間がかかるのはそのしるしで、2〜3秒の決まりはそれを見分けるためです。
12音のうち、当てずっぽうで当たるのは平均1音です。3音以上当たるのは14回に1回ほど、4音以上は70回に1回ほど、半分の6音以上は5,000回に1回ほどなので、4音以上当たれば運だけではまず説明できません。ピアノ以外の音色でも8割以上をすぐ答えられるなら、絶対音感がある可能性が高いと言えます。ピアノの音だけ、白鍵だけよく当たるなら、音色や鍵盤に結びついた部分的な絶対音感です。絶対音感を持つ人でも、白鍵の音のほうが黒鍵より速く正確に答えられることがわかっています(宮崎謙一、1990年)。このやり方をそのまま形にしたのがPerfect pitch test(英語)です。12音を1回ずつ、mid1C(C3・131 Hz)からhihiB(B5・988 Hz)のあいだで、前の音とは違う音色で、前の音を消すノイズをはさんで鳴らし、答えは最後にまとめて見せます。
難しさは家でも変えられます。簡単にするなら、ピアノの音で白鍵の7音だけ、真ん中のオクターブで。中級は黒鍵を混ぜた12音。上級は12音をピアノ以外の音色(ギター、声、電子音)で鳴らし、低い音域と高い音域も混ぜ、1〜2秒で答えます。和音の絶対音感テストは、3つの音を同時に鳴らし、構成音をすべて音名で答えます(例:ド・ミ・ソ)。基準の音なしで全部当たれば上級です。
声で確かめる方法もあります。何も聴かずに、覚えているはずの高さを声に出し、いま歌っている音は?で音名を確かめます。たとえばNHKの時報の「ピッ・ピッ・ピッ」は440 Hz、hiA(A4・440 Hz)で、最後の「ポーン」はその1オクターブ上、hihiA(A5・880 Hz)です。違う日、違う時間に試して毎回同じ音に当たるなら、音の高さを覚えています。絶対音感がなくても、よく聴いた曲を原曲に近い高さで歌い出せる人は多く(Levitin、1994年)、音の高さの記憶は誰にでも少しはあります。
絶対音感は大人になってからでも身につく?
完全に身につけるのは難しいものの、ありえないわけではありません。絶対音感を持つ人のほとんどは、6歳ごろまでに音楽を習い始めています。2019年のシカゴ大学の研究(Van Hedger ら、PLOS ONE)では、大人6人が8週間訓練し、多くは少し伸びただけでしたが、いちばん伸びた1人は訓練後に絶対音感のテストをすべて通り、4か月後もその力を保っていました。日本は幼児期の音楽教育が盛んで、宮崎謙一らの2012年の比較では、絶対音感を持つ人は日本の音大生で約3割、ポーランドの音大生では1割未満でした。子どもの絶対音感を確かめるときも、やり方は上の4つと同じです。
絶対音感と相対音感の違い
絶対音感は、ほかの音と比べずに1音だけ聴いて「これはラ」とわかる力です。相対音感は、基準の音から「5度上」のように距離でわかる力で、移調、耳コピ、合唱やカラオケで音程を合わせるときに働くのはこちらです。
| 絶対音感 | 相対音感 | |
|---|---|---|
| わかること | 1音の音名 | 2音の距離(音程)、メロディの動き |
| 基準の音 | いらない | いる(最初の1音) |
| 持っている人 | まれ。欧米の古い推定(Bachem、1955年)で1万人に1人ほど | 誰でもある程度は持っている |
| 大人になってから | 身につけるのは難しい | 何歳からでも鍛えられる |
プロの音楽家でも、ほとんどの人は絶対音感ではなく相対音感で演奏しています。絶対音感がないことは、音感が悪いことではありません。そして相対音感は、次のように自分で確かめられます。
相対音感テスト:音程を聴き分ける
相対音感テストでは、基準の音のあとに鳴る音が「どれだけ離れているか」を答えます。音程の名前と半音の数、ドから数えた例、出だしで覚えられる曲です。半音1つが100セントです。
| 音程 | 半音 | ドから | 出だしで覚える |
|---|---|---|---|
| 短2度 | 1 | ド→ド♯ | ジョーズのテーマ |
| 長2度 | 2 | ド→レ | かえるのうた(ドレ) |
| 短3度 | 3 | ド→ミ♭ | グリーンスリーブス |
| 長3度 | 4 | ド→ミ | 聖者の行進(ドミ) |
| 完全4度 | 5 | ド→ファ | ワーグナーの結婚行進曲 |
| 三全音(増4度) | 6 | ド→ファ♯ | ウエスト・サイド・ストーリーの「マリア」(マ・リ) |
| 完全5度 | 7 | ド→ソ | きらきら星(ドドソソ) |
| 短6度 | 8 | ド→ラ♭ | — |
| 長6度 | 9 | ド→ラ | ジングルベルの「はしれ そりよ」(はし:ソ→ミ) |
| 短7度 | 10 | ド→シ♭ | ウエスト・サイド・ストーリー「サムウェア」の出だし |
| 長7度 | 11 | ド→シ | — |
| 完全8度 | 12 | ド→上のド | 虹の彼方に(オズの魔法使い) |
初級は「高いか低いか」、中級は「だいたい何度か」、上級は音程の名前を迷わず言え、和音も聴き分けられる段階です。このページの前半は、その初級の聴き分けを半音より細かいところまで測ります。音程の名前を答える練習はInterval ear training(英語)でできます。
音感トレーニング:何歳からでも伸びるもの
- このテストをイヤホンで、週に何回か。数字が小さくなっていけば、聴き分けが伸びています。
- 移動ドで歌う。どの調でも主音をドと読み、音の役割で覚えます。
- 上の表の曲で音程を覚え、知っている曲を楽器で耳コピする。
- 聴いた音をすぐ声に出し、いま歌っている音は?で合っているかを確かめる。
短い練習を毎日続けるほうが、週に1回まとめてやるより身につきます。音の高さの聴き分けは練習で伸び、音楽経験のない人も数時間の練習で聴き分けられる幅が大きく縮み、音楽家に近づいたという研究があります(Micheyl ら、2006年)。大人の練習で絶対音感が身につくとは約束できませんが、相対音感と聴き分けは何歳からでも伸びます。
音痴診断:耳の問題か、声の問題か
音痴には2種類あると言われます。音の高さが聴き分けられない「感覚性音痴」と、聴き分けられるのに声が合わない「運動性音痴」です。生まれつき本当に聴き分けられない先天性の失音楽症(アミュージア)は約1.5%(Peretz と Vuvan、2017年)で、古い推定(Kalmus と Fry、1980年)では4%ほどでした。このテストで「ふつうの耳」以上なら、耳の側は足りています。カラオケで音程が外れるなら、たいていは声の側で、練習で変わる部分です。声の側は音程チェックで、聴いた音を歌い返して測れます。
そこから音楽に
結果の下の「そのメロディをトラックで聴く」を押すと、テストの最後のメロディがBrummのクラブトラックの中で鳴ります。自分で1フレーズハミングすれば、それもトラックの中のひとつの楽器になります(アプリは英語です)。登録もアップロードもなし。
答えは何も保存も送信もされません。アクセス数の数え方(英語)。
音声:このページでブラウザが鳴らす音だけ。マイクは使いません。音声に関するものは、アクセス数の集計に一切含まれません。
このテストのしくみ
- やること
- 20問。前半10問は2つの音の高低で、幅は答えに合わせて半音2つ分から5セントまで動きます。後半10問は5音のメロディで、同じか違うかです。
- 偶然
- 当てずっぽうでも、1問ごとに半分は当たります。だから幅は正解のあとにしか縮まず、メロディ10問の5問正解は当てずっぽうと同じところです。
- わからないこと
- ある晩の1回の結果で、失音楽症の診断ではありません。どれだけ小さな音が聞こえるかもわかりません。耳そのものが心配なら、耳鼻科で相談してください。
