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メトロノーム
テンポを決めて「スタート」を押すだけです。BPMは数字の入力、スライダー、+と−、曲に合わせた「タップ」のどれでも決められます。1小節の拍数、1拍目のアクセント、8分音符・3連符・16分音符の細分も選べます。無料で、インストールも登録もいりません。クリックはブラウザの音声クロックで先に予約して鳴らすので、弾いているあいだにテンポが揺れません。
Andante
BPMの意味と、速度記号の一覧
BPM(Beats Per Minute)は1分間の拍数です。メトロノーム100、つまり100 BPMなら1分間に100回、0.6秒ごとにクリックが鳴ります。60 BPMは1秒に1拍、120 BPMは1秒に2拍。上のメトロノームにも、いまのテンポの1拍の長さがミリ秒で出ます。楽譜では「♩=100」や「M.M.♩=100」と書かれ、4分音符を1分間に100回の速さで、という意味です(M.M.はメルツェルのメトロノーム)。この「♩=100」の書き方をメトロノーム記号といい、「♩≒100」や「♩=約100」は「だいたい100で」という意味です。アンダンテやアレグロのような言葉は速度標語といい、どちらも速度記号です。数字のかわりに、イタリア語の速度標語だけが書かれていることもよくあります。下はよく使われるBPMの目安です。記号をタップすると、その範囲の中ほどのテンポがメトロノームに入ります。
| 速度記号 | BPM | 読み方と意味 |
|---|---|---|
| 25未満 | ラルギッシモ:できるだけ遅く | |
| 25–45 | グラーヴェ:重々しく、ゆっくり | |
| 40–60 | ラルゴ:幅広く、ゆるやかに | |
| 45–60 | レント:遅く | |
| 60–66 | ラルゲット:ラルゴより少し速く | |
| 66–76 | アダージョ:ゆるやかに | |
| 76–108 | アンダンテ:歩くような速さで | |
| 108–120 | モデラート:中くらいの速さで | |
| 120–156 | アレグロ:速く、明るく | |
| 156–176 | ヴィヴァーチェ:活発に | |
| 168–200 | プレスト:急速に | |
| 200以上 | プレスティッシモ:できるだけ速く |
目安は流派や出版社、先生によって少しずつ違い、決まりではありません。範囲は重なっているので、120ではモデラートとアレグロの両方が表示されます。作曲家の書いた速度記号は、速さだけでなく曲の性格も表しています。
メトロノームは何に使う? 練習のしかた
メトロノームは、一定の速さを外から刻んで、自分のテンポが走ったり遅れたりしていないかを知るための道具です。ピアノやギター、管楽器、ドラム、歌の練習、合奏やレコーディングの前のテンポ合わせに使います。基本の練習は、楽にミスなく弾ける速さまで下げ、同じフレーズを3回続けてきれいに弾けたら2〜4 BPM上げる、のくり返しです。崩れたら一段戻します。どこから始めるか迷ったら、楽譜の指定テンポの半分くらい、指定がなければ60〜80 BPMから。目標のテンポに着いたら、少し上まで上げておくと、指定のテンポに戻したときに余裕が出ます。
細分は、拍と拍のあいだを小さいクリックで埋めます。ゆっくりの曲で走ってしまうなら8分音符、シャッフルや12/8なら3連符、速いパッセージやファンクのカッティングなら16分音符。アクセントは1拍目だけを高い音にして、小節の頭を知らせます。全部の拍を同じ音にしたいときはオフに。曲のテンポがわからなければ、曲に合わせて「タップ」を4〜5回押してください。2回目からテンポが出て、2秒あけると数え直します。録音した曲ならBPM測定に聴かせることもできます。パソコンでは、スペースキーでスタートとストップ、Tキーでタップ、矢印キーで1 BPMずつ変えられます。
4分の4拍子のテンポは? 拍子とテンポの関係
拍子はテンポを決めません。4分の4拍子(4/4)でも、60 BPMのバラードもあれば180 BPMのパンクもあります。4分の4拍子は4分音符を1拍として1小節に4拍、という意味で、テンポは楽譜の「♩=」か速度標語、または曲そのものから決めます。曲の速さがわからなければ、曲に合わせて「タップ」を押してください。
3/4と6/8は、どちらも1小節に8分音符6つ分です。3/4は4分音符3つ(1・2・3)で数える単純拍子、6/8は付点4分音符2つ(1・2・3、4・5・6)で数える複合拍子なので、メトロノームの拍数は3/4が3、6/8が2になります。上の数字が6・9・12の8分の拍子は、ふつう3つずつまとめて数えます(6/8は2拍、9/8は3拍、12/8は4拍)。
拍子の合わせ方:4/4・3/4・6/8・12/8・5/4・7/8
このメトロノームでは「1小節の拍数」と「細分」で、次のように合わせます。
| 拍子 | 1小節の拍数 | 細分 | BPMが数える音符 |
|---|---|---|---|
| 4分の2拍子(2/4・マーチ) | 2 | 拍だけ、または8分音符 | 4分音符 |
| 4分の3拍子(3/4・ワルツ) | 3 | 拍だけ | 4分音符 |
| 4分の4拍子(4/4) | 4 | 好みで | 4分音符 |
| 2分の2拍子(2/2・アラ・ブレーヴェ) | 2 | 8分音符(クリックが4分音符になる) | 2分音符 |
| 8分の6拍子(6/8) | 2 | 3連符 | 付点4分音符(♩.) |
| 8分の9拍子(9/8) | 3 | 3連符 | 付点4分音符(♩.) |
| 8分の12拍子(12/8) | 4 | 3連符 | 付点4分音符(♩.) |
| 4分の5拍子(5/4) | 5 | 拍だけ | 4分音符 |
| 8分の7拍子(7/8) | 7 | 拍だけ | 8分音符 |
6/8の曲に「♩.=60」とあれば、拍数2・3連符・60 BPMです。8分音符を1つずつ数えたいなら、拍数6・アクセントオン・180 BPMでも同じ速さになります。7/8や5/8のアクセントは1拍目だけなので、2+2+3や3+2のまとまりは自分で数えてください。
メトロノーム60・80・100・120の速さ:BPM早見表
1拍の長さ(ミリ秒)は 60000 ÷ BPM です。8分音符はその半分、16分音符は4分の1。ディレイやリバーブのプリディレイを曲のテンポに合わせるときも、この数字を使います。
| BPM | 1拍(ミリ秒) | 8分音符 | 16分音符 | よく使われる場面 |
|---|---|---|---|---|
| 40 | 1500 | 750 | 375 | 振り子式メトロノームのいちばん遅い目盛り |
| 60 | 1000 | 500 | 250 | 時計の秒針と同じ。ゆっくりのバラード、スロー練習 |
| 80 | 750 | 375 | 187.5 | ゆったりした曲。練習の出発点に使いやすい |
| 90 | 約667 | 約333 | 約167 | ヒップホップ(85〜95あたり) |
| 100 | 600 | 300 | 150 | 中くらいの速さ。ポップスの多くは100〜130 |
| 120 | 500 | 250 | 125 | 行進曲の定番。ハウスは120〜128 |
| 140 | 約429 | 約214 | 約107 | ダブステップ、トラップ(半分の70で感じることが多い) |
| 174 | 約345 | 約172 | 約86 | ドラムンベース(170〜175) |
| 200 | 300 | 150 | 75 | パンク、速いビバップ |
| 300 | 200 | 100 | 50 | このメトロノームの上限。1秒に5拍 |
2拍目と4拍目でクリックを聴く練習とシャッフル
ジャズやポップス、ファンクでよくやる練習です。目標が120 BPMなら60にして、1小節の拍数を1にします(アクセントがなくなり、全部同じクリックになります)。そのクリックを2拍目と4拍目と数え、1拍目と3拍目は自分で埋めます。拍の頭をクリックに頼らなくなるので、走りや遅れがはっきりわかります。
スウィング(ハネ)の割合を変える設定はありません。3連符にして、3つのうち1つ目と3つ目で弾くと、3連のシャッフルの土台になります。何小節か鳴らして1小節だけ消す設定もありません。自分のテンポを試したいときは、上の2拍目と4拍目の練習(拍数1、テンポは半分)を使ってください。
振り子式・電子式・アプリ・ブラウザ:どのメトロノームを使う?
- 振り子式(機械式):ゼンマイで動き、電池がいりません。振り子が左右に振れるので、目でもテンポがわかります。おもりを上にずらすほど遅く、下にずらすほど速くなり、おもりの位置の目盛りがテンポです。日本で売られている多くは40〜208の目盛りで、40〜60は2刻み、60〜72は3刻み、72〜120は4刻み、120〜144は6刻み、144〜208は8刻み。目盛りのあいだのテンポには合わせにくく、傾いた場所に置くと左右のカチがそろわなくなります。
- 電子式:1 BPM単位で設定でき、音量の調節やイヤホンの接続ができます。チューナーと一体のものも多く、持ち運びに向いています。電池が要ります。
- アプリ:いつも持ち歩くスマホに入れておけて、無料のものもあります。インストールが要り、広告が出るものもあります。
- ブラウザのメトロノーム(このページ):インストールも登録もなく、ブックマークを開けばすぐ鳴ります。1 BPM単位で20〜300。振り子はありませんが、拍に合わせて点が光ります。音の大きさはスマホのスピーカー次第です。
選び方の目安:ピアノのように譜面台の前で弾くなら、目で拍が見える振り子式。ギターやベース、ドラム、バンド練習なら、イヤホンがつなげて持ち運べる電子式。ヤマハの無料アプリ「METRONOME」のように、振動で拍を伝えたり、よく使うテンポや設定を保存したりできるアプリもあります。
「メトロノーム google」と検索すると出てくるGoogleのメトロノームは、テンポを選んで鳴らすだけのシンプルなものです。拍子やアクセントを変えたいとき、3連符や16分音符で練習したいときは、このページを使ってください。
メトロノームの歴史:メルツェルとベートーヴェン
軸の下に固定のおもり、上に動かせるおもりを付けた小さな振り子で遅いテンポまで刻める仕組みは、1814年ごろアムステルダムのディートリヒ・ニコラウス・ヴィンケルが考えました。振り子で拍を示す道具はそれ以前にもあり、1696年にはフランスのエティエンヌ・ルリエが長い振り子の「クロノメーター」を発表していますが、持ち運べる箱には収まりませんでした。ドイツ生まれのヨハン・ネポムク・メルツェルがヴィンケルの仕組みに目盛りを付けて1815年に特許を取り、1816年にパリで「メルツェルのメトロノーム」として売り出しました。楽譜の「M.M.」はこのことです。ベートーヴェンはすぐに使い始め、1817年12月には交響曲第1番から第8番までのメトロノーム記号を発表しています(ライプツィヒの『一般音楽新聞』)。日本では、かつて拍節器とも呼ばれていました。
よくある質問
無料ですか? アプリは必要ですか?
無料で、登録もアプリもいりません。iPhone、Android、パソコンのブラウザで動きます。マイクは使わず、広告もありません。アプリのように開きたいときは、ホーム画面に追加してください。iPhoneはSafariの共有ボタン→「ホーム画面に追加」、Androidはブラウザのメニュー→「ホーム画面に追加」。
300 BPMより速く、20 BPMより遅くしたいときは?
300を超えるテンポは、半分にして細分を8分音符にします。360なら180で8分音符。20より遅いテンポは、2倍にして2つのクリックを1拍として数えます。15 BPMなら30にして1小節の拍数を2、アクセントをオンにすれば、高い音が15 BPMの拍になります。
再生中にテンポを変えられますか?
はい。再生したまま数字やスライダーを動かすと、次のクリックから新しいテンポになります。リタルダンド(だんだん遅く)やアッチェレランド(だんだん速く)のように、自動で速さを変える機能はありません。
テンポがずれないのはなぜ?
ページのタイマーで鳴らすメトロノームは、スマホが忙しくなるたびに揺れます。このメトロノームは、DAWのシーケンサーと同じように、ブラウザの音声クロックで少し先のクリックまで予約しておきます。だから画面をスクロールしても、表示が書き換わっても、拍は動きません。再生中にテンポを変えると次のクリックから、拍数を変えると1拍目から鳴り直します。
音が遅れる・音が出ないときは?
Bluetoothのイヤホンやスピーカーは、すべてのクリックを同じだけ(多くは0.1〜0.3秒)遅らせます。テンポは一定のままですが、画面の点より遅れて聞こえるので、点を見て合わせるならスマホのスピーカーか有線のイヤホンで。iPhoneが消音モード(マナーモード)だと、ブラウザの音が出ないことがあります。音が出ないときは消音を解除して、音量を上げてください。画面がロックされると音が止まることがあるので、再生中は、ブラウザが対応していれば画面が自動で消えないようにしています。
そのテンポで、音楽をつくる
ボタンを押すと、いまのテンポのまっすぐなビートでBrummが開きます。メロディを待っているクラブトラックです。フレーズをハミングすると、それがひとつの楽器になります。登録もアップロードもいりません。テンポはそのまま引き継がれます。アプリは英語です。
何もスマホの外に出ていきません。クリックはブラウザの中でつくられ、マイクは使わず、録音も送信もしません。アクセス数の数え方(英語)。
音声:このページでブラウザが鳴らす音だけ。マイクは使いません。音声に関するものは、アクセス数の集計に一切含まれません。
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